gemma 「アルティスタ」とは、英語のアーティスト=芸術家を意味するスペイン語表記です。
会社組織の一員と芸術家とは、およそ繋がりがないように映るかも知れません。
 ですが、彼らが作品作りに携わる姿こそがIT時代に描くべき、働く姿のモデルになると思うところから、「アルティスタ」を社名に掲げた次第です。

でもなぜ、芸術家といわれる人々の働きへの姿勢の何がIT下の社会に向いているのか。それについて2点あげます。

 その一つは、働きの結果に込める思いの強さです。
、作品作りを通して彼らは成長するのです。
 成長するということは、そこにチャレンジするという姿勢が、まずあることを意味します。

 IT下における働く姿勢には、常にチャレンジと全力投球という要素を欠かさない事が、IT下においてITを使う側の「人」資源となるには必要だと考えました。

ITに使われない、ITを使う側の人間になるために、欠かせない要素です。


 もう一つは、働きに求める報酬は自己充足だとする考え方です。
 芸術家の彼らも、最終的には経済合理性の中での作品作りとなるのでしょうが、まず最初に思うのは、高値で売れるかよりも「良い作品を作ること」ではないでしょうか。
 作品の値段は市場性に左右されますが、作品作りの過程は自己の内面の充足度が報酬です。この内面の自己充足という報酬は、どこからも左右されず、全部自分のものとなるのです。

そうした自己充足を報酬として意識付けができることが、IT下においてITと協働できる「人」資源となるには必要だと考えました。
 チャレンジには報酬を高く期待しがちです。ですが、チャレンジなくしてITを使う側の人間にはなれないのです。

 ITを使う側に立つためには、与えられる報酬よりも、チャレンジする機会そのものを、報酬と見る。そういう意識が「ITを使う側の人間になる」ために必要なことが、おわかりいただけると思います。  彼らは、活動の結果を「作品」と呼びます。 与えられた条件の中で全力投球した結果が、作品と呼ばれる存在になるのです。



 IT社会とは、パソコンやインターネットが使えることを意味するのだけではありません。
 駅の自動改札や預金の引き出し機の出現にあるように、それまで「人」資源の行っていた活動を情報処理に置き換えていく社会もまた意味しているのです。
 「人」資源の位置づけが、アナログ時代とは大きく変わっているのがIT時代の社会なのです。

 そういう社会の中で価値ある人材となるためには、働きの管理の思想も、働きへの価値観にも転換が必要と思うところから、「アルティスタ人材開発研究所」では、ITとの協働の中でITに使われない人材とするための提案を行っております。


経歴:玄間千映子

 1994年有限会社ARTISTA(アルティスタ)設立。2006年株式会社アルティスタ人材開発研究所に社名変更、改組。代表取締役。

 國學院大學卒業後、(財)日本船舶振興会(現、日本財団)にて役員秘書として勤務。後、衆議院議員秘書を経て、92年米国インマヌエル大学大学院に留学、HRM取得。99年スタンフォード大学HREP修了。

 1983年、グローバル化や業務のIT化の加速によって、年功序列による日本型管理の行き詰まりを予測し、その処方せんを探りに1992年米国に留学。
留学中、米国型モデルは自らが抱える弱点の補正に、異なる風土で発達した日本型管理手法を活用し、その定着の実現を見る機会を得、風土を守りながら組織管理に生じた弱みの補正法を知る。
日本風土の中で守るべきものを「経験重視の目線」とし、その線上で雇用を取り巻く社会変化への適応法として日本型ジョブ・ディスクリプション(=業務内容取り決め書)の必要性を提言。wikipedia 該当項主筆

(株)日本海事検定キューエイISO14000、ISO9000審査員として、現場力を鍛える視点からISOの審査活動を行う。
2006年日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科講師(朗働論:担当)。2012年日本経済大学講師(日本的経営:担当)

日本商工会議所、茨城県および群馬県商工労働部、関西生産性本部、商工中金、(社)建設コンサルタンツ協会、(社)科学技術と経済の会、(社)土木学会等主催セミナーへ出講。
「朗働の時代」 「リストラ無用の会社革命」「ジョブ・ディスクリプション一問一答」他、21世紀型雇用のあり方についてメディアを通じ活動を行う。
文書化支援システム/プログラム「気づき チェック」開発。

学会活動:(公社)土木学会