【雇用】の課題

焦点:
ITと「人」の協働、不協和音の調整と整合

目的:
雇用の安定と生産性の向上

狙い:
年功序列制を補完する管理基準の整備

人資源:
「経験知」の効果的活用

結果:
成果に<質>的側面を付加すること

対策:
経験知基準の管理体制の整備

『経験序列』型管理への体制整備が必須です。

 景気が良ければ「雇用」は増えるー。 そう、思われがちなものです。
しかし、「雇用」の機会は、景気もさることながら職場に登場する道具の変化に直撃されるという性質も、あるのです。
職場に登場したIT(ITC)の驚異的な発達と「人」との協働のまずさ、道具の変化への対応の遅れが中々片付かない日本が抱える雇用問題のベースにあり、それが日本の雇用を様々な角度から直撃しています。
経済のグローバル化の影響は、そこに色濃く陰を落としているにしかすぎません。
 しかし、そうしたlTは一方で<量>から<知財>に、富の源泉を変えもしました。 <知財>の素は、『経験』です。
なんと少子高齢化に喘ぐこの日本は、富の源泉<知財>に溢れた社会でもあったのです。
 その上に日本型管理の特徴は、年功とはいいながら「経験重視」。
日本が従来から管理の基本に置いていた形こそが、IT時代にはベストマッチな管理の姿だったのです。

 ところで、そうした日本の強みもITと調和できねば、活きてきません。
IT下でも、アナログ時代と同様に一人ひとりの「経験」を認識しやすく可視化しておくことが必要です。
可視化とは、すなわち「文書化」です。

 日本では、文書化は苦手だといわれます。
それは何を文書にすべきなのか、その整理が時代にあっていなかったからだと考えました。
富の源泉「経験」の活用も、どんなものがこの日本に、会社にあるのかわからなければ<知財>への積極的な資源化もままなりません。

 雇用に生じたITとの不協和音を解消し、「人」に蓄積された「経験知」を、富に繋げる体制を組織の中に整えること。
それには「机上の知識やスキル(技法)を、現実の課題処理に使えるか」という、「経験知」の文書化ーー「業務内容取り決め書」
IT時代、年功に代わり経験軸に組織の序列を整え「人」の働きを合理的に富に繋げるには、この文書の備え付けが有効です。

株式会社 アルティスタ人材開発研究所